2019年1月4日金曜日

読書メモ:MCIのうちに早期発見するのが大事

昨日の記事に書いた『自分でできる 家族でできる 認知症予防と対処法』という本の読書メモを章ごとに書いておきたいと思う。

今日は「第1章 早期発見のためにできること」について。


早期発見・予防が重要


この本の一番重要なメッセージは「はじめに」に書いてある次のことだと思う。

「認知症は早期の段階で適切な治療とケアをすれば、症状が進むのを抑えることが可能」「最近では、予防も重要であることが分かってきた」

なので、できるだけ早く気づくことがますます重要になる。さらに私が一番やりたいと思っている「適切な予防」の重要性も高まっているようである。

気づくための事例がいくつか挙げてあるが、ポイントは「以前と比べて」「以前にも増して」という変化に気づくこと。内容は物忘れ、ミス、興味喪失、意欲低下などさまざま…。


MCI(認知症予備軍)のうちに


アルツハイマー型認知症では「MCI」という発症する前の状態がある。

MCIとは "Mild Cognitive Impairment" の略で「軽度認知障害」「認知症予備軍」とも言われる。日常生活に支障はないが、放っておくと認知症になる可能性が高い状態のこと。

2013年発表の統計では、65歳以上の高齢者のうち8人に1人(推計400万人)がMCIと言われている。

MCIが認知症と違うのは、「物忘れを自覚している」「物忘れ以外の中核症状がない」という点。中核症状というのは認知症自体の症状で、主なものは記憶障害、見当識障害(今どこにいるか、今日は何日かなど分からなくなる)、判断力障害など。

MCIを放置すると1年後には12%の人(数年後には半数)が認知症になるそうだ。重要なのは適切な対策をとることで、MCIから認知症になる確率を下げたり、その時期を遅らせたりできるかも知れないということ。


出典:『自分でできる 家族でできる 認知症予防と対処法』




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