2019年1月13日日曜日

『これでわかる認知症予防』読書メモ1:考え方

認知症予防についての比較的新しい本(2018年11月1日発行)『これでわかる認知症予防』が図書館にあったので借りて読んだ。予防法がよくまとまっている。

1冊めに読んだ『自分でできる 家族でできる 認知症予防と対処法』と重複する部分もあるのだが、新しい知識も得られたのでメモを作ろうと思っている。

『これでわかる認知症予防』



考え方が重要


全体的に、次の3つの知識・考え方が重要だということを感じた。
  1. 「ライフ・チェンジ」という生き方
  2. 原因の35%は予防できる
  3. 重要な「クリアランス」

以下、この3点を簡単に説明する。


ライフ・チェンジ


ライフ・チェンジというのは「生き方を変える」ということ。

軽度認知障害と診断された場合、不安なまま何とかしようとジタバタするよりも、事実を受け入れて今までの生活習慣を変えた方が良い結果となることが多い。

食生活を変える、運動習慣を取り入れる、趣味などを充実させる、など状況を改善するための「チェンジ」の仕方は色々とある。


35%は予防できる


認知症を招く要因はたくさんあるが、そのおよそ35%は予防が可能である。

例えば、若年期であれば基本的な教育を施すことも有効だ。中年期で気をつけたいのは、高血圧、肥満、難聴など。晩年期になると、抑うつ、糖尿病、運動不足、喫煙、出不精(社会的接触の不足)など。

これらはいずれも生活習慣や初期の治療で修正が可能なものである。


クリアランス


アルツハイマー型認知症の原因と言われている「アミロイドβ」は、体内で作られる老廃物のようなもの。これは若い人も含めてどんな人でも生成されているものだ。

このアミロイドβを分解・排出する機能が「クリアランス」機能である。老化や生活習慣によってクリアランス機能が弱くなると、認知症になるリスクが大きくなる。

クリアランス機能を高めるための運動や食生活、積極的な知的活動などは、40代から始めることによってこのクリアランス機能を強化することができる。


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