図書館で予約していたのだが、なにせ大ベストセラー(2018年)なので、年末にようやく借りることができて、年末年始で読まざるを得なくなったという訳…(^^;)。
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実は、この本の下巻はたしか昨年の夏くらいに先に来てしまったので(図書館から…)、すでに読んでいるのだが、読書メモは書いていない。
その時は同じ著者の『サピエンス全史』というこれも難しい本を読んでいて、そのメモ(↓)を書くので精一杯だった…ような記憶がある。
《『サピエンス全史』ちょっと難しい本を読んだ》
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で、この『ホモ・デウス(上)』という本は、簡単にいうとテクノロジーの進歩によって、人間(ホモ・サピエンス)が神のような存在(ホモ・デウス)になる時代が近づいている…という話。「デウス」は「神」。
テクノロジーというのは、遺伝子工学や再生医療などのバイオ・テクノロジーだったり、高度なロボット技術やナノテクノロジーだったり、脳との直接のやりとり(化学的・電子的…)だったりする。
その方向性は現在の「人間至上主義」の延長線上にある。それは「不老不死」「至福(幸福感の最大化)」「神性」の3つを目指すことになる。
「神性」とは人間以外のすべて(自然環境・動植物・地球そのもの・宇宙…)を好きなように破壊・創造しコントロールすることを意味する。
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…という、ある意味とてつもない話なのだが、著者(ユヴァル・ノア・ハラリ)はこれまでの人類の歴史や現在のテクノロジーの到達点や可能性を一つ一つ説明することによって、それが必ずしも夢物語ではないことを、説得力のある語り口で述べていく。
「目からウロコ」のようなことや、思いもしなかった視点も多くて、読み物としてもとても面白かった。
例えば、地球上の動物の家畜化が進んでいることを「合計体重」で示している。「世界の大型動物の合計体重」は人間が3億トンに対して家畜は7億トン、野生動物は1億トンに過ぎない。
これはホモ・サピエンスが地球の生態環境に与えた大きな変化の一つだ。過去7年間、人類は環境に影響を与える最も重要な存在となってきた。
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…などということを書き始めると延々と書かなくてはならなくなりそうだ…。なので、興味のある方はこの本(下記)を読んでいただきたい…(^^;)。
このあと、気力が残っていたら、面白いと思ったことなどの「読書メモ(抜粋版?)」を作るかもしれないが…さて、どうなることやら…?
ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来
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