*「アルツハイマー病、早期診断 血液や粘膜から兆候」
現在の診断方法
国内の認知症患者は2012年で推計462万人、2025年には700万人を超えるとみられている。そのうちアルツハイマー病は6~7割を占める。
アルツハイマー病は発症が近づくと、脳内に「リン酸化タウ」というたんぱく質が蓄積する。早期診断はこれを計測する必要があるが、現在は背中から針を刺して脳脊髄液を採取する方法しかないそうだ。これはきつそうだ。
そのため、より簡便な方法が研究されている。
京都府立医大は血液を分析
京都府立医科大学の徳田隆彦教授と建部陽嗣助教らは、リン酸化タウに付着して光る物質を目印にする測定法を開発した。0.1ミリリットルの血液があれば光の強さで量が測れるようだ。
研究段階では約8割の精度で区別できたそうだ。検査費用は1万~2万円で、2時間ほどで結果がわかるという。
滋賀医科大学は鼻の粘膜で検査
滋賀医科大学の遠山育夫教授らの技術は綿棒で鼻の粘膜をこすり取って検査する。鼻の粘膜には、においの刺激と脳に伝える神経細胞が伸びており、これを通じてリン酸化タウが少しずつ漏れ出ているそうだ。
患者25人と健康な高齢者24人で比べたところ、7割程度の精度で見分けられたという。
アルツハイマーの治療法が欲しい
いずれの研究もこれから臨床試験などを経てから実用化という段階である。
ただ、早期発見ができたとしても「早い段階で見つかれば薬や生活習慣の改善で進行を遅らせることができるケースもある」というレベルらしい。
根本的な治療法が早く見つかるといいのだが…。
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