「認知的不協和」
ニュース記事などで見つけた私にとっての「新語」(知らない言葉)を少し調べて、ブログ記事に書くことをやってみようと思う。今日はその 1回目。出典記事は下記。
✏️「他者からの視線」はパフォーマンス向上の一因になる(日刊ゲンダイ)
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「視線耐性」
他人の視線を受け止められる力、相手の視線に耐える力、あるいは相手に見つめられても自然体でいられる力。
「認知不協和」cognitive dissonance
(社会心理学用語)人間が矛盾する認知を同時に抱えた状態や、そのときに覚える不快感やストレスのこと。人はこれを解消するために、矛盾する認知の定義を変更したり、過小評価したり、自身の態度や行動を変更する。
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「視線耐性」という言葉はあまり一般的なものではないようだ。検索すると、ほとんどの記事は 2018〜2019年に集中しており、情報ソースはこの(↓)マンダム社による調査報告である。
✏️2人に1人が他者の視線が「怖い...」 全世代で「視線耐性」の低さが明らかに((株)マンダムによる調査, PDF)
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結論は、簡単に言うとこんな感じ(↓)。
最近の(SNS 依存率の高い)若者は、ネット上の自分像を理想化することにより、リアルの自分に自信が持てなくなる傾向にある。自身のなさが「視線耐性」を低下させている。
少し図式化するとこんな感じ(↓)…かな?
- 多くの若者はネット・SNS の中で自分を「盛る」ことを日常的にやっている
↓ - デジタル世界での自分像はどんどん理想化されリアルの自分との乖離が進む
↓ - リアルの自分に自信が持てない若者は他人の視線が怖くなり耐えられなくなる
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調査結果の一部(グラフ)を引用させて戴くと…。
上の調査結果と次のネット依存率?の間に相関がある…ということで、最初の結論が導き出されているのだろう。
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この調査を主導したと思われる森川友義氏(早稲田大学 国際教養学部教授)のコメントが分かりやすいので、下に一部引用させて戴いた。
「…若者はデジタル世界に新たな自分像を作っています。その自分像は盛りすぎ写真やインスタ映え、多数のSNSアカウント所有で形づくる自分の理想形です。承認欲求を満たすため、ネット・SNS利用は増加し、『デジタルの自分が本当の自分』となってしまうケースもあります。
そんな中で、リアル世界で外見・内面に自信を持てないことにより、特に若者で顕著に生じてきているのが、『視線耐性』の低下です。
…視線耐性が高いか低いかを決定する要因は、以下の3点になります。
・デジタル依存度(=デジタルメディア接触時間)
・対人経験度(=人と話す経験値)
・自信(=持って生まれた自信と成功経験の積み重ねによる自信)」
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森川氏は、対策?も書いている。
「…リアルとデジタルとのギャップを埋めることが大切。そのために意識すべ きは『インスタ映え』ならぬ『リアル映え』です。リアルの自分に磨きをかけることで、デジタル上での理想像 に自分を近づける。そのことが、外見、内面的な本人の自信につながり、対人関係も円滑にするでしょう」
まぁ、「リアルの自分に磨きをかける」と言うのは、非デジタル世代から見ると当たり前のことなのだが、ネットや SNS から逃れられない最近の若者は気の毒にも思えてきた…。
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ちなみに「リアルとデジタルとのギャップ」は、社会心理学では「認知的不協和」の一種ということになるようだ。
難しそうなので、ネット情報を自分なりに要約すると…。
「認知」とは、自己や自己をとりまく環境に関する意見・信念・行動などのこと。…で、その認知要素間に矛盾がある場合が「認知的不協和」と呼ばれる。
この不協和状態は不快な緊張状態を起こすので、人間はこの状態を回避しようとして、認知的要素の一方を変化させたり、新たな要素を加えたりして不協和を低減させようとする。
その方法は、「正当化する」「矛盾する認知の定義を変更する」「過小評価する」「自分の態度や行動を変える」など。
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人間の心理や行動の傾向として、ある程度分かる部分もあるが、「不協和」や「矛盾」「不合理」「理不尽」などの状態をそのまま受け入れる、あるいは保留しておく…といったことも必要なのでは?
…と、私の中の「年の功」が言っているような気もする…(^^;)。時間が経てば「折り合いをつける」ことも出来るようになるかも…。
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