2024年1月31日水曜日

Word「烏兎匆匆」カラスとウサギが慌ただしく=光陰矢の如し

「烏兎匆匆」



「眉雪」の記事から「星霜」という言葉と遭遇し、その先に「光陰(矢の如し)」と出会い、「烏兎匆匆」に至る。


烏兎匆匆」(うとそうそう)

歳月のあわただしく過ぎ去るたとえ。

「烏兎」は歳月・月日の意。太陽には三本足のカラスが棲んでおり、月にはウサギが棲んでいるという古代中国の伝説による。「匆匆」は急ぐさま、あわただしいさま、「怱怱」とも書く。

絵文字にするとこんな感じ…「🐦‍⬛🐇💨💨」…(^^;)。


同じ由来の言葉に「烏飛兎走」(うひとそう)、「兎走烏飛」(とそううひ)がある。

また「露往霜来」(ろおうそうらい)は、露が降りる秋の季節が去って霜の降りる冬の季節が到来することを表し、時の過ぎるのが早いたとえに使われる。

「つゆゆき、しもきたる」と訓読する。 本来は、獣の肉付きがよくなる時期を表現した言葉である。


古来より、月日の経つのが早いことを嘆く?言葉はいろいろあるようだ。

光陰矢の如し」「歳月人を待たず」「月日に関守なし」あたりは慣用句と言っていいだろう。

光陰如箭」(こういんじょぜん)は「光陰矢の如し」の漢語。「歳月不待」(さいげつふたい)は「歳月人を待たず」の漢語表現。


中国の文人は様々な表現を残している。

『荘子』には、中国宋王朝の初代皇帝・太祖の言葉として「白駒の隙を過ぐるが如し」(はっくのげきをすぐるがごとし)というのが載っている。

ただ、太祖は「人生は短いものだから、せいぜい楽しむのがよい」という意味で言ったようだ。嘆くよりこちらの方がいいかも知れない…(^^;)。

中国南宋時代の朱熹は儒学者らしく「少年老い易く学成り難し一寸の光陰軽んずべからず」と戒めている。


ついでに英語表現。

Time flies.
Time flies like an arrow.
Time and tide wait for no man.
Time has wings.
Life is short.



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