『認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ』より引用 |
「認知症フレンドリー社会」とは
「認知症フレンドリー社会」とは、ということを簡潔に説明できるほど、まだ頭の中が整理できてないので、私が理解したことをいくつか書いてみる。
人の寿命が延びたために、認知症の人が一定割合で一緒に暮らしているという社会が出現した。これは今までになかった状況である。
認知症は病気そのものではなく様々な「症状」であり、「認知症の人」と「健常者」は連続していて、誰もがいつかはそうなる可能性を持っている。
認知症になったとしても生活力のすべてがなくなるわけではなく、サポートが必要な部分が一部あるとしても、その他の部分では普通に生活できる。
普通に生活するのを困難にしているのは、認知症の人が原因というよりも、認知症の人が存在しない前提で設計された現在の社会システム(仕組み、ルール、法律、交通機関、金融機関、店舗、通信、等々)である。
なので、認知症の人が一定割合で一緒に暮らしているという前提で、社会システム全体を再設計・再構築すべき段階に来ている。
…自分の頭が整理されてないことが露呈してきたので、この辺でやめておく…(^^;)。興味のある方はぜひこの本『認知症フレンドリー社会』を一読されたい。新書版なので、わりと楽に、私の場合 2日ほどで読めた。
『認知症フレンドリー社会』
認知症基本法のこと
少し前に「認知症基本法」の法制化の動きを知って(→『「認知症基本法」は要注意・要注目!』)、そのときは「よく分からない」と書いたのだが、この本を読んで少し分かった気がしてきた。
最初にあげた図にある【「認知症フレンドリー社会」vs「認知症対処社会」】という構図が、そのまま法制化の方向性(意見)の違いに現れていると思われる。
これは大きな違いだ。そして、「認知症フレンドリー社会」を目指すということでしか、高齢社会の大きな諸課題を解決する道はないのではないか、と思えてきた。
そして、この本にも「当事者(認知症の人たち)を参加させるべき」と書いてあるが、認知症施策決定において当事者の意見を聞いている自治体はわずか 2%という状況(→『地方自治体の認知症施策は「当事者不在」?』)は早急に改める必要があると思われる。
もっとよく知るために
とりあえず、とても大事なキーワードに出会えたことはラッキーだと思う。一方で、認知症に関しては知らないことがまだまだ沢山あるなぁ…とも思った。
よりよく理解するために、この本をもう一度じっくり読んでみようと思っている。
それと、「認知症フレンドリー社会」という言葉を調べる中で見つけたサイト(*)の内容をもう少し見てみようと思う。
*認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ
*認知症フレンドシップクラブ
(この本の著者 徳田雄人氏が理事)
*認知症フレンドリーコミュニティ(100dfc)
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