2026年1月25日日曜日

本『圏外編集者』読書メモ

今回この本(↓)で初めて都築響一という人(編集者、写真家、ジャーナリスト)を知ったのだが、なかなかユニークな人のようだ。

📗圏外編集者(都築響一 著)

この著者の作る本やメディアの趣味(傾向?)は、私の感覚とはあまり合わないのだが、この本で言っていることには共感できる部分も結構あって、最後まで面白く読ませて戴いた。

以下、抜書きメモ。「→」は私のコメント。




「美術でも文学でも音楽でも、他人の評価ではなくて、自分でドアを開けてみないと、経験は積み上げられない」(←→食べログで店を決める人…)

→スマホやネットで便利?になって、自分で考える・自分で感じることが激減している。これに「AI」が絡んでくると、人間はどうなって(退化して?)いくのか…?


「速読とか多読なんて、早食いや大食いと一緒…。100回読み返せる本を、何冊か持つこと」

→「100回読み返せる本」を見つけるにはある程度の数をこなす必要はあるが…。自分にそんな本があるか?と自問すると…(^^;)。


「でも、勘違いしちゃいけない。本や雑誌にもいろいろあるけれど、基本は『なにかを伝える』ための器だ。デザイナーの『作品』ではない」

→映画などでも、セリフが聞こえなかったり、ストーリー(場面)展開がチグハグだったりして、「伝わらない」ことが結構ある。とくに日本のものに多いような気がするが、監督も役者も何か勘違いしているのでは?


「インテリア雑誌に紹介されるような部屋の住人って、ほんとは少数派だ」
「みんながやってることを、どうしてメディアは取り上げられないのか」(←→羨望や欲求不満を煽っていくシステムや誌面作り)

→雑誌やメディアを作っている人たちの頭が切り替わってないのと、高度化した「広告システム」(ビジネスモデル?)のせい?


「…『現代』という2文字がつくと、いきなりロクなもんじゃなくなる…。『現代美術』『現代音楽』『現代文学』…」

→大いに共感!「現代」=「これまでにないもの、新規性」が求められるため、「いいもの」「美しいもの」「本質や真実」のような本来の価値が疎かにされるため?

→難解なもの、奇妙なものほど有り難がる人たちが一定数いる?作り手どうしが狭い「界隈」の中だけで「独善」に浸っている?


「この時代を決定づけるのはなにかというと、それは僕らがすでに『トレンドのない時代』に突入しているのではないかということ。たぶん、現代史上で初めて」
「インターネットがすべてを変えてしまった」
「メディアにトレンドを教えてもらう必要はない」

→個人的にクラシック音楽(とくにピアノ)に興味があり、現在の音楽の流れを知りたいとずっと思ってきたが、「トレンド」が存在しない時代・世界になっていたのか…。

→この本が出版された 2022年から、さらに大きく変わったのが「AI の普及」。「AI」が音楽や美術や文学などの作品を作り、人々は「AI」に「トレンド」や「オススメ」を教えてもらうようになって…さてさて、世の中どうなっていくのか?


読書メモは以上。

で、最近の私の読書傾向(↓)。なぜか、一風変わった人の本が多い。「老後」とか「終活」というのは納得できるが…(^^;)。

📗諦念後──男の老後の大問題(小田嶋 隆 著)

📗圏外編集者(都築響一 著)

 


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