今回この本(↓)で初めて都築響一という人(編集者、写真家、ジャーナリスト)を知ったのだが、なかなかユニークな人のようだ。
📗圏外編集者(都築響一 著)
この著者の作る本やメディアの趣味(傾向?)は、私の感覚とはあまり合わないのだが、この本で言っていることには共感できる部分も結構あって、最後まで面白く読ませて戴いた。
以下、抜書きメモ。「→」は私のコメント。
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「美術でも文学でも音楽でも、他人の評価ではなくて、自分でドアを開けてみないと、経験は積み上げられない」(←→食べログで店を決める人…)
→スマホやネットで便利?になって、自分で考える・自分で感じることが激減している。これに「AI」が絡んでくると、人間はどうなって(退化して?)いくのか…?
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「速読とか多読なんて、早食いや大食いと一緒…。100回読み返せる本を、何冊か持つこと」
→「100回読み返せる本」を見つけるにはある程度の数をこなす必要はあるが…。自分にそんな本があるか?と自問すると…(^^;)。
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「でも、勘違いしちゃいけない。本や雑誌にもいろいろあるけれど、基本は『なにかを伝える』ための器だ。デザイナーの『作品』ではない」
→映画などでも、セリフが聞こえなかったり、ストーリー(場面)展開がチグハグだったりして、「伝わらない」ことが結構ある。とくに日本のものに多いような気がするが、監督も役者も何か勘違いしているのでは?
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「インテリア雑誌に紹介されるような部屋の住人って、ほんとは少数派だ」
「みんながやってることを、どうしてメディアは取り上げられないのか」(←→羨望や欲求不満を煽っていくシステムや誌面作り)
→雑誌やメディアを作っている人たちの頭が切り替わってないのと、高度化した「広告システム」(ビジネスモデル?)のせい?
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「…『現代』という2文字がつくと、いきなりロクなもんじゃなくなる…。『現代美術』『現代音楽』『現代文学』…」
→大いに共感!「現代」=「これまでにないもの、新規性」が求められるため、「いいもの」「美しいもの」「本質や真実」のような本来の価値が疎かにされるため?
→難解なもの、奇妙なものほど有り難がる人たちが一定数いる?作り手どうしが狭い「界隈」の中だけで「独善」に浸っている?
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「この時代を決定づけるのはなにかというと、それは僕らがすでに『トレンドのない時代』に突入しているのではないかということ。たぶん、現代史上で初めて」
「インターネットがすべてを変えてしまった」
「メディアにトレンドを教えてもらう必要はない」
→個人的にクラシック音楽(とくにピアノ)に興味があり、現在の音楽の流れを知りたいとずっと思ってきたが、「トレンド」が存在しない時代・世界になっていたのか…。
→この本が出版された 2022年から、さらに大きく変わったのが「AI の普及」。「AI」が音楽や美術や文学などの作品を作り、人々は「AI」に「トレンド」や「オススメ」を教えてもらうようになって…さてさて、世の中どうなっていくのか?
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読書メモは以上。
で、最近の私の読書傾向(↓)。なぜか、一風変わった人の本が多い。「老後」とか「終活」というのは納得できるが…(^^;)。
📗諦念後──男の老後の大問題(小田嶋 隆 著)
📗圏外編集者(都築響一 著)
📗数学者に「終活」という解はない(秋山 仁 著)
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