日本全体で新型コロナの感染拡大が止まらない。最近は比較的若い世代の感染者が増えている。大まかにいうと、感染者数が多いのは 20〜30代、重症患者が増えているのが 40〜50代というイメージだろうか?
私の周りにもいるが、比較的若い人たちの「ワクチンを受けたくない」という考え方が、感染拡大の要因の一つになっているような気もする…。
そして、その一部の人たちはどうも SNS のデマに惑わされているらしいのだ。
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どんなデマがあるのか知らないので探してみたら、少し前の記事(↓)にこういう絵(↑)が載っていた。少し考えれば嘘だと分かりそうなものなのだが…(^^;)。
✏️磁石、監視、不妊 新型コロナワクチンデマの嘘(産経新聞)
…と思っていたら、昨日ビックリするような記事を見つけた。どうも、こういうデマは一部の組織が意図的に流しているらしいのだ。
SNS上のデマ拡散、黒幕は40億円荒稼ぎの実態
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この記事は、ナビタスクリニック内科医師の久住英二氏によるもので、「20歳未満の新規感染者が全体の 2割へと増加している中、子どもにもワクチンを受けさせるべき」ということを主張している。
その理由について、「軽症」といっても大変であること、「ロング・コビッド」と呼ばれる後遺症も問題になること、副反応に対する考え方など、実に丁寧に根拠を示しながら説明している。
子どもを持つ親である方々にはぜひ一読して戴きたい内容だ。
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ただ、今回私が驚いたのは、副題(強調のため上の引用では赤字にした)にある「SNS上のデマ拡散、黒幕は40億円荒稼ぎの実態」の方。
東洋経済の記事の 5ページ目からこんなタイトル(↓)の部分がある。
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これによると、
「悪質なのは、こうしたデマが意図的に、ごく一握りの人間の利益のために生み出され、世界中に拡散されていることだ。かつては『運動』レベルだった反ワクチンキャンペーンが今や『産業』にまで成長し、人類に不利益を生じさせている」
…とのこと。
アメリカ・英国で展開している非政府組織CCDHの報告書によると、
「今年2月1日から3月16日までの1カ月半の間に、主にFacebookとTwitterを通じて世界に81万2000件のワクチン関連デマが発信された。その65%は、わずか12人(22組織)の反ワクチン運動家の活動から生み出されたものだった」
「反ワクチン業界は、そうして集めたフォロワー相手にセミナーを開き、会費を徴収し、サプリメントや本の販売などを行ってきた。…業界全体の収益は年間少なくとも3578万ドル(39億円超)に上ることが示されている」
…そうだ。
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とんでもないことだと思うが、「反ワクチン業界」組織のフォロワーは最新報告では 6,200万人を超えていると言われており、大きな問題になっている。
日本の若者〜40代・50代の方たちは、SNS に敏感な人が多いと思われるが、どうかこういう悪質なデマに惑わされることなく、冷静に判断して、ワクチン接種を進んで受けてほしいものだと思う。
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