2019年4月10日水曜日

お酒の飲み過ぎは認知症につながる?

「酒は百薬の長」と言い、一方で「酒は万病の元」とも言う。お酒と健康の関係は気になるが、最近の研究ではがんや健康に加えて認知症との関係も分かってきたようだ。


お酒を飲むと「癌」や「認知症」のリスクが上がる? 英国で驚きの研究結果




上記の記事では、いくつかの研究結果が紹介されているので、それを簡単にまとめてみたい。

1. ワインを毎週1本(750ml)飲むと癌の発現率が上昇する

上昇の程度は、女性ならタバコを週に10本、男性ならタバコを週に5本吸うのと同じ程度。(英国サウサンプトン大学病院のHydes氏ら:2019年3月発表)


2. 2016年、男性で2.2%、女性で6.8%の死亡は飲酒に起因

健康に良い酒量などはなく、健康のためには飲まないこと、つまりアルコール摂取量 0g しかない。(1990年〜2016年の195の国と地域:2018年9月発表)


3. 英国のアルコール推奨量(週14単位=純アルコール280g)を超えると認知症になりやすい

23年間にわたる観察研究の結果、推奨量を超えて飲酒している中年(とまったく飲まない中年!)は推奨量内(1-14単位/週)で飲酒している中年に比べて認知症になりやすい。(パリサクレ大学のSabia氏ら:2018年8月発表)


4. アルコール依存や乱用は、3倍を超える認知症リスクの上昇と関連していた

2008年〜2013年にフランスの病院に入院していた31,624, 156人を分析した結果、男女共同じ傾向が判明。65歳未満で認知症を発症した患者の57%は、アルコール依存や乱用があったことも。(2018年3月発表)


5. アルコールを摂取する人や肥満の人は精神的充足度が低い

逆に、野菜や果物をよく食べる人ほどより精神的に満たされていることも判明。2010年〜2011年、16歳以上の成人13,983人を対象に行った調査。(英国ウォーリック大学のStranges氏ら)


まぁ、基本的にはお酒はあまり身体に良くないことは経験的に分かっているつもり。だが、まったく飲まない人も適度に飲む人よりも認知症のリスクが高まるという 3. の報告は、ときどきワインを嗜んでいる私にとっては嬉しい話だ。

あと、果物が好きな私にとって、5. もいい話である。

日本人は「アセトアルデヒドを素早く分解する『ALDH2』という酵素」を持っている人が少ないらしいので、「嗜む(たしなむ)」程度がちょうどいいのだろう…(^^)。


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