2019年5月7日火曜日

日本人の7割は「私は健康じゃない」と思っている!

久しぶりに養老孟司さんの名前を見た。記事の内容も彼らしい視点で興味深い。

7割弱が「具合悪い」を訴える日本の異常

が、それ以前に OECD の統計「健康状態の認識」のデータを見て愕然とした。日本人が「自分は健康」と思っている割合がたったの30%で、調査した35カ国中34位!




この統計によると、カナダ、アメリカ、ニュージーランドなどでは実に88%の人が「自分の健康状態は良好だ」と答えている。この差は何だろう? 健康状態そのものにこれほどの差があるとは思えないので、考え方の差だろうが…。

いかに「謙虚」な国民性とはいえ、この自己肯定感の低さは異常とも思える。社会的な問題(医療費の増加など)を引き起こしているかも知れない…と心配になる。


さて、養老孟司さんの視点であるが、健康を阻害している要因の一つは「人工物ばかりの都会」ということになる。

日本で平均寿命が長い都道府県は長野県と滋賀県。両県ともに豊かな自然環境で暮らせる地域である。


都会の現代人がボケないために何が必要か? ボケないための脳の訓練として、養老さんは「目と鼻と耳など、五感を使うこと」と言っている。

「例えば、田んぼを想像してみてください。意識して歩いてみたら本当にいろんなものがある。土の感触や匂い。風を感じて、鳥の声を聞いたり。そういう情報が無意識に入ってくるわけですね」

パソコンやスマホを通しての情報ではなく、生のもの、現場の空気などを、自分の五感を総動員して感じとることが必要なのだろう。


都会のもう一つの問題点は「なんでも数値に変換してしまう」こと。

例えば、医者は患者を数値の集合体としてしか見なくなってしまった。検査をして数値を出す。その数値のマイナスをどうやって埋めるかが医者の「治療」ということになってしまった。

医者は患者そのもの、生きている患者の実態を見ていない。


養老さんは「ノイズ」という重要なことを言っていると思う。

例えば、生身の患者の「顔色、機嫌、臭い、いろんな感覚的情報」などは数値化されない。医者にとってそれらは「ノイズ」(邪魔なもの)でしかない。

田んぼの自然の中に豊富にある感触や匂いや鳥の声や風のそよぎ、そういった現実世界にあふれる実体は、都会を「快適な環境」にするには不要な「ノイズ」となる。

そういう「ノイズ」を排除して作り上げた「都会」は人間にストレスをもたらす。


人間はそろそろ、とても大切な多くの「ノイズ」をないがしろにしてきたことに気づくべきではないだろうか。


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