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小さな世界
ふとエンピツを止める
ストーブが暖かく輝き
やかんがかすかにささやき
白い湯気を出している
静かな夜である
せまい部屋に
僕と机と本と
そしてストーブとやかんと
外の暗い寒い広々とした
空虚な世界
その広い世界のかたすみの
一つの小さな部屋
あたたかく落ちついた
僕らだけの世界
この小さな世界に
僕はやすらぎを感じ
憩うことができる
外の寒さを忘れることができる
この小さな世界が
僕をやさしくつつんでくれる
ストーブが暖かく輝き
やかんがかすかにささやき
白い湯気を出しつづけている
静かな夜である…
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